格闘技界が、東日本大震災復興キャンペーン「FIGHT

 FOR

 JAPAN」のもとに結束し、本格的なシーズン開幕を迎える。15日、K-1やDREAMら立ち技と総合系の主要14団体が都内の憲政記念館に集い、共同支援活動の概要を発表。各団体の興行でオリジナルロゴを使ったグッズなどを販売し、収益の一部を国際連合人間居住計画(国連ハビタット)を通じて寄付することになった。

 同キャンペーンを冠に、DREAMの今季初興行も決定。5月29日にさいたまスーパーアリーナで、バンタム級日本トーナメントとワンマッチ数試合を開催する。ライト級王者の青木真也(27=パラエストラ東京)ら日本人選手の参戦を予定。さらに、K-1MAXも6月25日に首都圏開催の方向で調整を進めている。

 震災の影響などで開幕が遅れていた主要興行の開催めどが立ち、Kー1の谷川貞治イベントプロデューサーは「日本のために戦う。力道山が戦後復興の象徴となったように、格闘技界が団結して役割を果たせれば」と意気込む。今後の状況によっては、大みそか恒例のDynamite!!のような、各団体の垣根を越えた共同イベント開催に発展する可能性もある。今回の復興キャンペーンは外国人選手にも協力を呼びかけており、国内外で格闘技界の総力を挙げた支援活動になりそうだ。【山下健二郎】