<総合格闘技:DEEP53

 80キロ以下5分2回>◇22日◇東京・後楽園ホール◇1768人

 元プロ野球選手の古木克明(30=スマッシュ)が、海老名義隆(40=CORE)と対戦し、総合格闘家転向後の初勝利を挙げた。試合開始とともにキックと左右のパンチを浴びせて優勢に戦い、2回判定2-0で勝った。名門明大ラグビー部で栄光を手にした相手とのアスリート対決を制し、古木は「うれしい。出直せます」とトロフィーを握りしめた。

 総合格闘技デビューとなった昨年大みそかのDynamite!!では、アンディー・オロゴンに判定負け。今回がまだ2戦目とはいえ、40代で過去2戦とキャリアの浅い相手に負ければ「もうやめた方がいい」という関係者の意見もあった。次戦の予定は白紙。試合会場に家族の姿もない。ゴング前から追い込まれたリングで海老名の激しいタックルに「苦にならなかった」と耐え、左目周辺に2カ所の裂傷を負いながら、蹴りとパンチを放ち続けた。

 「まだまだ課題はある。自信を持って戦えるようになりたい」。野球界でも評価された「1発長打」に磨きをかけるつもりだ。