プロボクシングWBC世界バンタム級王者井上拓真(30=大橋)が同級1位那須川天心(27=帝拳)と9月27日、トヨタアリーナ東京で再戦すると23日、発表された。昨年11月24日以来、約10カ月ぶりの対戦で、前回は王座決定戦として開催。井上が判定勝利を飾っていた。今回は王者井上-挑戦者那須川という立場でのリマッチとなる。同日には東京・新宿歌舞伎町のシネシティ広場で、両者そろってカード発表会見に臨んだ。
黒乗りの車で会場入りし、ブルーカーペットを歩いた井上はファンにサインする余裕もみせた。約10カ月ぶりの再戦は2度目の防衛戦となる。那須川が4月、元世界2階級制覇王者フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)とのWBC同級挑戦者決定戦で9回終了TKO勝ちしたことを踏まえ、井上は「天心選手はしっかりと挑戦者決定戦をクリアしたので。この対戦を受け入れた。しっかりと返り討ちする」と強い決意を示した。
昨年11月、那須川にプロキャリア初の黒星をつけて王座返り咲きに成功した井上は今年5月、東京ドームで元4階級制覇王者井岡一翔(志成)から2度のダウンを奪って判定勝利。日本人で初めて井岡に黒星をつけた。昨年12月には区切りの30歳を迎え、心身ともに最高潮と言っていい。
いつもは厳しいトレーナーの父真吾氏も「あの試合(那須川戦)からボクシングへの考え方、練習も何が必要が見えてきている。すごく変わっている。より意識高くなっているので自分が何をしなくてはいけないか分かっている」と太鼓判。所属ジムの大橋秀行会長も「井岡一翔選手に勝って手のつけられない選手になった」とべた褒めだ。
「これで最後だ」と銘打たれた約10カ月ぶりの再戦カード。井上は「自分は最大限に警戒して隙なく完封する。天心選手に井上拓真が2連敗をつける。屈辱を味わせたい」と自信に満ちた表情で話していた。

