【米ラスベガス=27日(日本時間28日)=藤中栄二】WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(35=帝拳)がVIP専用ルームの好環境でスーパーファイトの総仕上げに入る。10月1日(同2日)にMGMグランドで、元世界2階級制覇王者の同級2位ラファエル・マルケス(36=メキシコ)との7度目の防衛戦を控え、ホテル側の配慮で5つ星の特別室「スカイロフト」の部屋を用意してもらった。最上階となる29階で、1泊20万円以上。高さ7メートルの壁一面が窓になっており、ラスベガスの夜景を楽しめる豪華な部屋だ。

 他宿泊者とは別にホテルの専用入り口、エレベーターも完備されている。本田明彦会長は「肉や野菜も最高の食材を準備してくれ、お願いした通りの料理をしてくれる」と減量面での効果も大きい。また試合会場のMGMグランドでは対戦オッズが発表され、西岡勝利で5対1の数字を掲示。米国で人気を誇るマルケスを下馬評でもリードする追い風となった西岡だが「周りはワクワクしてどうなるか盛り上がるけれど、自分はマルケス戦が決まってからずっとこのことだけを考えてきた。普通のこと」と集中していた。