先月29日付で取締役副社長を退任していたノアの小橋建太(44)は7日、東京・阿佐ケ谷ロフトAで開催されたお笑い芸人ユリオカ超特Q(43)のトークライブ「プロレス談話室ユリオカ~初戦~」にゲスト出演した。取締役副社長退任が6日に公表されてから、初めて公の場でコメントするとあり、会場には200人近い満員のファンが集まった。

 ファンの熱気に小橋は、笑顔で本音を語った。大きく報じられたことに「俺も新聞見てびっくり(笑い)。2年間しっかりと副社長をやった。途中で辞めるんじゃなく、任期満了だから問題はない」と説明。辞めた理由について、試合内容の充実を挙げた。「5年前に(腎臓)がんになってから、自分の思うような試合ができていない。一生懸命やっていても、あとから見ると、まだまだで悩んでいた」と明かした。

 残りのプロレス人生を考えての決断だ。「もしかしたら(師匠の)馬場さんみたいに、長くやるかもしれない。でも、自分の思っているプロレスができるのは、そんな長くないので決断した。しっかりコンディションをなおして、頑張る」。単なる復活ではなく、絶対王者と呼ばれたGHC王者時代のプロレス復活へ向けて、意欲をむき出しにした。【小谷野俊哉】