新日本、全日本で活躍した元レスラーの不沈艦スタン・ハンセンさん(62)が21日(日本時間22日)、米国テキサスの自宅で、亡くなった上田馬之助さんについてしのんだ。2人は70年代初頭に、米国ルイジアナやミシシッピ地区で一緒にサーキットした。「上田さんが初めて米国に来たとき、私も新人の悪役で、控室が一緒で仲良くなった。私のミシシッピの自宅に来て、飯を食いながら、たどたどしい英語で将来について語り合った。切磋琢磨(せっさたくま)して、スターになろうと励まし合った」と振り返った。

 その後、ハンセンさんは、新日本に来日して、竹刀を持って大暴れする上田さんと再会する。「金髪になっていたのには驚いた。ヒールに特化して、特異なキャラクターを発揮していた。相撲で鍛えた強い足腰で、少しくらいのパンチやキックでは倒れなかった。自分にとっては戦友の死。安らかに眠ってほしい」と話した。(デーブ・レイブル通信員)