<頑固プロレス:IWA定期戦>◇2日◇東京・西調布格闘技アリーナ◇5試合

 国際プロレス出身で、全日本で覆面のウルトラセブンとして活躍した高杉正彦(57)の長男、高杉祐希(21)が2日、プロレスデビューした。IWA定期戦で松崎和彦(43)と対戦。岩石落としを体を浴びせて防いだり、裸絞めを繰り出すなど奮闘したが、最後は7分56秒、逆エビ固めで敗れた。

 父正彦は77年に国際でデビュー。82年にウルトラセブンに変身して全日本に登場、現在もインディー団体に上がっている。頑固プロレスは総合格闘家・田村潔司(42)の経営するジムU-FILE

 CAMPのプロレス部門。祐希は今年2月に練習生として入団した。

 祐希は「緊張したけど、ここがオヤジの立っていたリングかと思うと新鮮な気持ちになった。もっと勉強しなければ」。リングサイドで見守った父の国際時代からの盟友、鶴見五郎(63)は「80点の出来」と合格点。父からは、30日のIWAジャパンの東京・新宿フェイス大会でタッグ結成を要請されている。父と息子のタッグが実現すれば日本プロレス界では初。祐希は「藤波(辰爾)さんや百田(光雄)さんの息子さんもデビューを目指しているので、まだ早いけど実現させたいですね」と意欲を見せた。【小谷野俊哉】