<全日本:後楽園大会>◇3日◇東京・後楽園ホール◇880人
王者の曙(44)が、2度目の防衛に成功した。挑戦者の大森隆男(44)から左ヒザに集中攻撃を浴びて激痛に苦しんだが、巨体を生かしたパワー殺法で逆襲に出た。ボディープレス、ラリアットなどで圧倒。最後は14分22秒、ヨコヅナインパクト(脳天くい打ち)でフォール勝ちをおさめた。
昨年9月から次々と団体内の主力クラスを撃破してきた。王道トーナメント1回戦で秋山、同決勝で潮崎を下し、10月に諏訪魔を撃破して3冠ベルトを獲得。11月にはドーリングに勝って初防衛し、自ら指名した大森の息の根も止めた。「(大森は)弱点をピンポイントで狙ってきた。でもオレは『王道』を心に秘めて勝った」と胸を張った。
大森戦では初めて3冠ベルトを巻き、初めてガウンも着用してリングイン。防衛に成功し再び腰に戻ってきた全日本の至宝の重みを感じた。「ベルトを巻くと綱を若い衆に引っ張ってもらっているような気持ちになる」。横綱が締める綱をつくる綱打ちを思い出しながら、3冠王者としての責任の重さをあらためて胸に刻んだ。
全日本で敵なしを証明し、次期挑戦者は外敵になりそうだ。曙も「全日本の外から来た方が燃える」と自信満々。既に電流爆破マッチで対戦した大仁田厚から再戦要求を受けている。14年も、曙が王道の看板を背負っていく。【藤中栄二】

