WBCダブル世界戦の前日計量が5日、都内で行われた。

 フライ級王者八重樫東(31=大橋)は計量をパスすると、おなかに使い捨てカイロを貼り、スポーツ飲料などを飲み干した。「食べるのも戦い。思いつきだけど、胃が小さくならないように。冷たいのも飲みたいから」と説明。食事後には横浜市内でのジムで酸素カプセルにも入った。ゴングまで油断なく全力を尽くす。

 今回は拓大の先輩王者内山を手本に、左ジャブを強化した。内からねじ込む、外からかぶせる2パターンの高速リード。「先輩のようなパワーはない。持ち味のスピードを生かし、被弾も少なくペースを取りたい」と話す。土居トレーナーも「前回は横の動き。前後の動きが加われば、次にもつながる」と期待する。

 岩手に帰省中の彩夫人からこの朝、丸まるとした生後7カ月の次女一永ちゃんの写真が届いた。「うまそう。試合後みんなでご飯が楽しみ。勝てば何でもおいしい」。V3を果たし、家族と再会が待ち遠しい。