IBF世界ミニマム級王者の高山勝成(30=仲里)が7日、名古屋市守山区の私立菊華高校の入学式に出席した。中学卒業後、ボクシング一筋に打ち込んできた。「もう1度学びたい」と同校普通科のスポーツアクトコースに入学した。教員免許を取得するために必要な高校卒業資格を取り、将来はボクシングの指導者を目指すという。

 入学式では真新しいブレザーに身を包み、15歳も年下の同級生から「有名なんですね」と声を掛けられ談笑した。5月7日には同級10位小野心(ワタナベ)とのV2戦が控える。高山は「自分の試合を見て胸打つものを感じとって、俺もやってやろうという人が出てきてくれたら」と話した。大阪・生野区在住のため、新幹線などを使い可能な限り通学する。出席日数が足りない場合はリポート提出や補習で補う予定だ。学業との両立を目指す。【上田博志】