<プロボクシング:WBO世界バンタム級選手権12回戦>◇12日(日本時間13日)◇米ラスベガス・MGMグランド・ガーデンアリーナ◇観衆1万4239人

 王者・亀田和毅(23=亀田)が、2度目の防衛戦で同級1位プンルアン・ソーシンユー(26=タイ)と対戦。7回に強烈な左ボディーを打ち込み、1分35秒、レフェリーストップによるTKOで勝利した。

 和毅にMGMグランドの舞台を用意したゴールデンボーイ・プロモーション(GBP)のオスカー・デラホーヤ氏は、引き続き和毅に試合出場のオファーを出す意向を示した。初めて起用した和毅の試合内容について「今まで自分が見たボディーの中でも、最高レベルの1つだった」と絶賛。「これからも機会があれば、どんどん興行に出て欲しい」とコメントした。

 和毅は今回、自身の人脈も使ってGBPの興行に出場した。メーンイベントに登場したのはGBPの契約選手で、元WBA、WBC世界スーパーウエルター級スーパー王者サウル・アルバレス(メキシコ)。中学卒業後にメキシコで武者修行した和毅は、旧知の間柄のアルバレスのプロモーション関係者に交渉窓口となってもらい、GBPに出場を依頼したという。

 亀田側の関係者は、米国で試合を増やすため、業界の一大勢力となっているGBPとの関係を築きたい意向。元6階級制覇王者デラホーヤ氏が後ろ盾となる可能性はある。