ボクシングのWBC世界バンタム級王者山中慎介(32=帝拳)が14日、22日の同級1位スリヤン・ソールンビサイ(25=タイ)との7度目の防衛戦に向け、都内の所属ジムで練習を公開した。具志堅用高に並ぶ、世界戦6試合連続KOがかかる一戦に向け、順調な仕上がりをアピール。スポーツ用品大手「ナイキジャパン」とアドバイザー契約を結んだことも発表した。

 ナイキ製の赤いTシャツを着て会見に臨んだ山中は誇らしげだった。胸には「GOD’s

 LEFT

 KNOWS(神の左はボクシングを知り尽くしている)」と自身の愛称がプリントされていた。元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)らがサポートを受け、日本ではWBA世界スーパーフェザー級王者内山高志に続くナイキとの契約に「モチベーションも上がるし、うれしい。練習でも格好は大切ですから」と表情を崩した。

 世界戦6連続KOの日本記録がかかる一戦に向け、調整も順調だ。この日はフィリピン人パートナーと3回のスパーリングを実施。得意の左ストレートに加え、右アッパー、フックなど多彩なパンチを打ち込んだ。「1週間に迫って気合も入ってきている。油断ではなく余裕がある。記録は意識していないが、期待に応えられるようにKOを見せたい」と力を込めた。減量も練習後に残り2キロと想定通り。準備を整え、山中が決戦のゴングを待つ。【奥山将志】

 ◆ナイキ

 米オレゴン州に本社を置くスポーツ用品企業。社名はギリシャ神話に登場する勝利の女神「ニケ」が由来とされる。有名なロゴマークは「ニケ」の翼がモチーフとされる。