元東洋太平洋スーパーフライ級王者の赤穂亮(28=横浜光)がバンタム級10回戦で世界への扉を開く。アントニオ・ガルシア(メキシコ)戦を控えた21日の前日計量では、バンタム級のリミットより100グラム軽い53・4キロで楽々パスした。

 12年12月に当時のWBC世界同級王者佐藤洋太に挑戦も、佐藤のテクニックにほんろうされ、持ち前の強打を披露できずに敗退。階級をバンタムに上げ再出発した。7年間組んだトレーナーを代え、高層ビルの窓ふきなど清掃の仕事も辞めてボクシング一本に絞り、この試合に備えてきた。新トレーナーとともに栄養学やサプリも取り入れた。

 「バンタムは『黄金のバンタム』というし、かっこいい。今回は、最近の中でも1番の仕上がりで、この試合に勝って世界へのきっかけをつかみたい」と意欲的に話した。日本の軽量級屈指の強打者が、メキシコの中堅を派手なKO劇で倒すことができるか。