3月のどう喝騒動でセコンドライセンスを取り消されていた亀田3兄弟の父史郎氏(45)に“専属監視員”をつける案が浮上した。26日、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長(49)は、25日の3大世界前哨戦(大阪府立体育会館)の試合後、興毅と大毅の控室に入った史郎氏について「今後はノンタイトル戦でも、入場から常に関係者をつけてチェックするなど考えていかないといけない」と、試合会場での管理態勢を強化する考えを示した。

 試合会場で史郎氏に“専属監視員”がつく案が浮上した。25日の試合後に史郎氏が、立ち入りを禁止されていた控室に入ったことに安河内事務局長は「バンデージを巻いたりミット打ちの相手を務めるなどはしてはいけないが…」と話していた。だが、この日は「昨日はリング周りに意識が行っていた。前回のどう喝は控室で起こったし、もう少し控室に目を向けておけばよかったというのもある」と振り返ると「ノンタイトルでも、今後は入場から常に関係者をつけてチェックするなど考えていかないといけないのかなとも思う」と、管理態勢強化の考えも示した。

 その上で、まずは東日本ボクシング協会の北沢事務局長同席のもと、亀田ジム吉井会長と嶋マネジャーから今週中に事情聴取することを決めた。史郎氏は一般人のため、JBCが処分を下すことはできない。安河内事務局長は「ジムに対して何らかの指導をする。確約させたものを再認識するなど話し合いたい」と、ジム側とも管理態勢を話し合うつもりだ。

 また、東日本ボクシング協会の大橋秀行会長(45)はこの日、吉井会長から約30分間のヒアリングを行った。その際に報告書の提出を指示し、8月23日の理事会で吉井会長と嶋マネジャーから事情聴取することとなった。大橋会長は「見ていないし聞いているだけですが、そういう事実があったら残念としか言いようがない。JBCのルールに違反するのなら、協会も考えていかないといけない」と語った。