<プロボクシング:WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦>◇25日◇東京ビッグサイト

 WBA世界フライ級王者亀田大毅(21=亀田)が初防衛に成功した。挑戦者の元同級王者坂田健史(30=協栄)の攻撃を作戦通りにさばき、判定3-0で完勝した。

 JBCからセコンドライセンスを取り消された亀田3兄弟の父史郎氏(45)はこの日、リングサイド最前列で大毅の初防衛を見届けた。7月に行われた3人の世界前哨戦興行で、禁止されているはずの控室に入って問題になっていた。この日は開始ゴング直前に、スタッフ6人に囲まれながら会場入り。試合中は興奮し、メガホン片手に大毅に「打ってきたら合わせろ!」などと指示を送った。興奮して立ち上がるなどの行為はあったが、試合も判定勝ちとあって上機嫌だった。「(大毅が)足を使うとは思ってなかったやろ?

 坂田はワンパターンのボクシングしかできんからな。ようやったよ」。試合後は控室に戻る大毅とニアミスしかかったが、声を掛けることなく退場したため、混乱は起きなかった。