亀田3兄弟が元世界6階級制覇王者オスカー・デラホーヤ氏(37)から熱視線を注がれた。WBA世界フライ級王者亀田大毅(21=亀田)が26日、都内ジムで初防衛戦の一夜明け会見を行った。会見には3兄弟のセコンドにつくカネロプロモーション(メキシコ)のレイノソマネジャー(33)が同席。レイノソ氏は提携先のゴールデンボーイプロモーション(GBP)代表のデラホーヤ氏が3兄弟に関心を持ち、将来的に米国かメキシコで3兄弟の世界戦を開催したい意向を持っていると明かした。

 「因縁の一戦」を制した亀田家に、うれしい話が舞い込んできた。大毅が坂田(協栄)の挑戦を判定で退けて初防衛に成功した翌日の会見に、セコンドのレイノソ氏が同席を志願。GBPと提携しているというカネロプロモーションのマネジャーの同氏は「GBPが亀田兄弟に興味を持っている。一緒に興行することを向こうも考えている。米国かメキシコで3兄弟で世界タイトルマッチをしたい」と世界有数のプロモーターが3兄弟に関心を持っていると明かした。

 思わぬラブコールに、大毅も興毅も驚きを隠せなかった。デラホーヤ氏といえば現役時代には6階級を制覇。代表を務めるGBPは、3階級制覇王者モズリー(米国)ら多くの有望選手を抱えている。そのデラホーヤ氏から、レイノソ氏の元に大毅の初防衛成功を祝福するメールも届いたという。超大物からの熱視線を知り、大毅は「恐縮」と苦笑い。興毅は「大毅が勝ってくれたからな。大きい仕事をしたと思うよ」とほおを緩めた。

 レイノソ氏によれば、12月4日に米ラスベガスかメキシコで予定する興行に、長男興毅と三男和毅を出場させたい意向も持っているという。亀田ジム嶋マネジャーは「初めて聞きました」と現時点で具体的な話はないと明言。それでも「非常に魅力ある話」とし、興毅も「おれらもラスベガスでやりたいし、ええ話。これからゆっくり話して、決めていきたい」と慎重ながらも喜びを隠さなかった。【浜本卓也】