沢屋敷、アーツKOで一発千金だ!※画像クリックで拡大表示

 K-1

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 GP(8日、横浜アリーナ)の前日会見が7日、東京・台場のフジテレビ本社前の特設ステージで一般公開された。2000人のファンが見守る中で、日本人唯一の8強入りした沢屋敷純一(23=チームドラゴン)が、自虐コメントで場内を沸かせた。谷川貞治イベントプロデューサー(46)は、強豪ピーター・アーツ(37)戦にKO勝利なら5万ドル(推定)の特別ボーナスを約束。レバンナ戦に続く大金星を狙う。

 沢屋敷のぶっきらぼうコメントがこの日一番の笑いを誘った。K-1の暴君といわれるアーツとの対戦。海外メディアからは厳しい質問が飛んだ。

 --アーツが相手では沢屋敷にとってかなり不利と思うが

 沢屋敷「(通訳へ)その通りだと(質問した記者に)言ってあげてください」

 思わず噴き出すアーツ陣営、海外メディアを尻目に、沢屋敷はまったく表情も変えず平然とマイクを置いた。谷川EPは「なかなかあんな対応はできない。特にはじめて決勝大会に進んだ日本人選手は佐竹も武蔵もか細い印象だった。沢屋敷はちょっと違う」と、独特の空気を褒めあげた。

 会見で笑いの先制パンチを放っていたのはアーツだった。

 アーツ「明日は息子みたいな若い選手が相手だ。おっと、息子なんだが、サワヤシキのお母さんのことはオレは知らないぜ!」

 前哨戦はアーツ独壇場と思われたが、意に介さない沢屋敷が最後の最後で会場の視線を独り占めにした。

 その期待はビッグボーナスが示している。谷川EPは「KOしたら特別ボーナスを出します」と明かした。KOボーナスは選手によって結ばれる契約の秘密条項だが、沢屋敷には破格の5万ドル(推定約550万円)が用意されている。「トレーナーの前田さんも秘策があると言っていたし、勝率は20%」と、抽選会直後の1%から大幅上方修正した。

 3月にレバンナを倒し、K-1史上最大の番狂わせを演じ一躍日本人ヘビー級の希望の星になった。ブレークした07年の最後に、またしても大きな仕事をやってのける予感が漂ってきた。【井上真】[2007年12月8日8時42分

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