内藤がV3戦へ灼熱セブ島で極秘合宿敢行※画像クリックで拡大表示

 WBC世界フライ級王者の内藤大助(33=宮田)が、海外での極秘合宿を敢行していたことが6日、分かった。前王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(30=タイ)戦(3月8日、東京・両国国技館)に備え、先月26日から今月2日までフィリピン・セブ島で合宿を張った。「虎の穴」とも呼ばれる同国の名門アラジムで、前王者と同じサウスポーと真夏のような白昼に実戦練習を積んだ。この日、都内でスパーリングを開始した内藤は、抜群の動きで合宿の成果を見せた。

 試合直前のようだった。この日、内藤は出げいこ先の白井・具志堅ジムでスパーリングを開始。3ラウンドの間には、切れ味鋭い右ストレートを何度もたたき込んだ。初日としては上出来の内容。「順調に来ていますよ」と表情も緩んだ。

 絶好調には理由がある。先月26日、家族とジム関係者以外には極秘で、フィリピン・セブ島へ飛んだ。昨年10月の亀田大毅戦以降、名前が知れ渡った。無名時代のように練習だけに集中することが難しくなった。セブ島で身も心もボクシングに集中したかった。

 合宿先のアラジムはWBC世界フライ級王者ツニャカオらを輩出した名門ジム。屋外のため、真昼は30度を超える。過酷な状況はまさに「虎の穴」。内藤はポンサクレックと同じサウスポーの世界ランカーらと1日4回、計20ラウンドのスパーリングを積んだ。

 現地での合宿は4年前から始めた。05年10月、ポンサクレックに連敗し、引退を決意した直後にも訪問。ひた向きな若い選手の姿を見て、現役続行を決意したことも。昨年7月に3度目の挑戦で王座奪取に成功した試合の前も合宿し、好感触をつかんだ「心のよりどころ」でもある。

 決戦まであと1カ月。月収12万円だった過去3戦と状況が変わっても、ハングリー精神は変わらない。「ファンの期待を裏切りたくない。また国民の期待に応えられるよう頑張る」。あとは国内でラストスパートに突入する。【田口潤】[2008年2月7日8時46分

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