大相撲で西前頭筆頭の逸ノ城(21=湊)が27日、春場所(3月8日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)へ向け、大阪・大東市の部屋へ出稽古に訪れた横綱白鵬(29=宮城野)ら関取衆と精力的に稽古した。

 白鵬がシャッター音などを気にし、一部テレビ局を除く報道陣を締め出すなど、ピリピリムードの中で行われた申し合い。逸ノ城は4番胸を借り1勝を挙げ、「久しぶりに横綱の胸を借りて、いい稽古ができたと思います」と振り返った。また、新関脇の照ノ富士(23=伊勢ケ浜)は3番胸を借り「今年中に1度は勝ちたい。そうしないとこれ以上(番付が)上がらない」と意気込んでいた。

 他にも宝富士、豊ノ島ら関取衆7人が集まり、熱のこもった稽古となった。白鵬は稽古後、無言のまま帰宅。湊親方(元前頭湊富士)は「集中したかったんでしょう。」と心境を察していた。