大相撲の大関豪栄道(29=境川)が18日、右肩鎖(けんさ)関節を剥離骨折していることを明かした。群馬・高崎市での春巡業で取組から外れ「ちょっと違和感がある。右から当たるし、右を差すし。相撲になると胸も出すでしょう」と大事を取った。朝稽古は四股などにとどめ、土俵入りはしたものの、相撲を取ることなく引き揚げた。

 負傷は稽古の積み重ねによるもので、徐々に痛みが増したため16日に病院で診察を受けた。肩鎖関節は鎖骨と肩甲骨が接している部分で「少しヒビが入っている」。全治まで10日ほどで、日常生活に不自由はなく、自然治癒で完治する軽傷であることを強調した。

 27日の番付発表までは相撲を控えるが「肩だけなんで、下半身とかを重点的に鍛えたい」と前向き。夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)へは「影響ないです」と言い切った。今後の巡業にも全日程参加する予定で、様子を見ながら調整していく。【桑原亮】