日本相撲協会は31日、秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、新入幕を決めた東前頭13枚目大栄翔(21=追手風)が埼玉・草加市の部屋で会見を行った。

 名古屋場所では西十両筆頭で9勝6敗。新十両昇進から所要7場所での新入幕に「一番上に名前が載ってるのを見て、うれしいです」と喜んだ。12年初場所での入門時は関取が目標だったが、十両昇進を期に上方修正。「幕内にしかないものがあるじゃないですか。例えば、懸賞とか。そういうのは夢ですよね」と目を輝かせた。

 同部屋で人気力士の東前頭7枚目遠藤(24)より約1年先に入門していることもあり「(遠藤は)入ってからすぐに上がっていったんで、それは悔しかったです」と、内に秘めた闘志ものぞかせた。まだ若く、世代交代の一端を担う21歳。「年の近い人には負けたくない。入門する前からテレビで見ていた人もたくさんいるんで、そういう人には思い切り行きたいと思います」と意気込んだ。