北の湖理事長(元横綱、享年62)の急死を受け、21日に九州場所会場の福岡国際センターで緊急理事会が開かれ、同理事長の協会葬が12月22日の午後1時から東京・両国国技館で営まれることが決まった。葬儀については密葬で近親者のみで営まれる。

 理事長の遺体を乗せた車は、21日夕方に福岡国際センター前に立ち寄った後、東京に向かうという。理事長代行には八角親方(元横綱北勝海)が就くことになった。

 北の湖部屋については、今場所は最後まで名前は変わらない。会場前では半旗が掲げられ、親方衆などの協会員はジャンパーの左肩に喪章をつけて仕事に当たっている。玉ノ井・広報部副部長(元大関栃東)は「明日の入りのときには力士にも(喪章を)つけてもらうように進めています」と語った。優勝パレードや場所後の横綱審議委員会や冬巡業については予定通り行われる。土俵上で黙とうなどはしない。同副部長は「理事長はあくまで土俵の充実と言って、仕事重視で考えていた。その遺志を尊重しているので」と話した。