大相撲春場所(13日初日、エディオンアリーナ大阪)を控えて、綱とりに挑む大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)が8日、大阪市内で行われたトークイベントに参加した。

 トークでは、佐渡ケ嶽部屋に入門することになったエピソードを披露。小学生時代に地元の九州で開かれた部屋の激励会に参加した際、先代師匠の元横綱琴桜からおでこにツバをつけられて「大きくなったらウチの部屋に来るんだよ」と言われた。そこで当時の菊次少年は、佐渡ケ嶽部屋に入門することを決意したという。

 すると、女性ファンから「奥さん(祐未夫人)のおでこにもツバをつけられたんですか?」と鋭い? 質問が飛んだ。最初は照れてごまかそうとするも、そんなことでは許してくれないのが大阪のファン。

 たじたじとなりながら「3年くらい前に…ハハハハハ。ツバをつけたか分からないけど『付き合って』と…」と寄り切られる形で明かした。

 司会を務めたタレントで伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸からは、先代師匠の琴桜が73年に横綱に昇進した際の相撲雑誌も贈られて「もし今、誰かと対戦できるなら」という質問も受けた。すると大関は「先代のぶちかましは本当にすごいと聞きますので」と、今は亡き先代師匠との取組に思いをはせていた。