日本相撲協会は29日、両国国技館内で熊本地震の募金活動を行った。この日、一般ファンに無料開放して行われた横綱審議委員会による稽古総見終了後、力士が国技館エントランスに立ち、協力を呼びかけた。

 日本相撲協会の要請に対し、力士会(会長=横綱日馬富士)が協力する形で実現。横綱白鵬(31=宮城野)ら三役以上の力士と、熊本県出身の幕内正代(24=時津風)ら九州出身関取が参加。握手と写真撮影で応えた。善意の募金は約120万円が集められた。

 福岡県出身の大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)は「みんなが苦しんでいる時に、みんなで支えるのが大事。出来ることを形にするのも大事。多くの方の協力をいただいて、逆に私たちも励まされた」と感激の様子。

 正代も「熊本のことを心配してくださる方が、こんなにいるんだと実感した。夏場所は、熊本県出身力士も頑張っている、という相撲を取りたい」と話した。