大相撲の横綱審議委員会が23日、東京・両国国技館で開かれ、大関稀勢の里(29=田子ノ浦)の名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)での綱とりのついて、守屋秀繁委員長は「優勝は必須条件。優勝しても13勝では、ちょっと難しいんじゃないか。いろいろな意見が出るかも知れない」と、14勝以上での優勝を条件としたいとする考えを明らかにした。

 昇進を預かる審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)は前日の千秋楽後、優勝を条件として勝ち数については言及していなかった。

 夏場所中、審判部の一部からは、14勝すれば優勝なしでも昇進していいのでは、という声が上がった。だが、守屋委員長は「ほとんどの人が、優勝しないとダメだという意見でしょうし、私もそう思う。あまり急いで横綱にすると、引退が早くなるだけだという意見もある。優勝しないで横綱にして…という非難の声が出るのは良くない。ちゃんと実力を伴った横綱になってほしい」と話した。