日本相撲協会は25日、名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)の番付編成会議を開き、新十両に昇進した大輝(23=八角)が会見で「同期超え」を目標に掲げた。

 昨年春場所初土俵から、年6場所制となった1958年以降の初土俵(幕下付け出し除く)では6位タイとなる所要8場所のスピード昇進。だが同期には、夏場所で一足先に関取昇進した宇良(23=木瀬)や、幕下10枚目格付け出しデビューした御嶽海(23=出羽海)ら強者が勢ぞろいしており「自分だけ取り残されてしまった感じだったので、今場所は絶対チャンスをものにしようと思った。早く同じ舞台に立ちたいという気持ちが強かった」と、悔しさを力に変えた。

 師匠の八角理事長(元横綱北勝海)からは「厳しい言い方をすれば、まだまだ。鍛えるところはたくさんある」と、さらなる期待もかけられた。日体大2年で学生横綱、3年次には国体でも優勝した実力者の目標は「今はまず、御嶽海関を超すこと。4年の時に負けてしまったので、御嶽海関を倒せば、前の自分より強くなったのかなと思える」。まずは同期のトップを目指す。