東序二段12枚目の周志(しゅうじ、20=木瀬)が7戦全勝で優勝した。序ノ口だった先場所に続く各段優勝となった。

 同じく7戦全勝で並んだ倉橋(19=浅香山)と、十両の取組後に優勝決定戦を行い、終始、小気味よい突っ張りで相手を後退させ突き倒した。

 「今場所は距離を置いて得意の突き、押しの相撲が取れた」と話す相撲を、大一番でも出した。十両宇良ら5人の関取衆はじめ、幕下も16人、三段目も6人と多士済々の力士を抱える木瀬部屋にあって、稽古相手には事欠かない。番付こそ序二段だが、周志も幕下や三段目の力士と稽古を重ね力をつけてきた。「兄弟子、弟弟子に関係なく『引いていいことはないぞ』と言われている」と話すようにレベルアップの環境は申し分ない。

 今の悩みは体重増。135キロから「最低でも140キロはほしい。145なら理想」という。ところが体質的に「丼飯1杯で、おなかがいっぱいになる」という。それでも食事を1日4、5回に分けてとり、サプリメントやプロテインをとり理想の体に近づこうとしている。ひざのケガで昨年名古屋場所から休場続きだったが、連勝は17で継続中。この勢いで来場所は三段目上位で暴れまくる。