大相撲秋巡業が18日、和歌山市内で行われ、平幕御嶽海(23=出羽海)は「思い出の地」で汗を流した。

 アマ時代の東洋大4年時に和歌山県庁への就職が内定していながら、プロ入りを決意。「就職試験に来て以来」約2年ぶりに訪れた、その和歌山で成長した姿を見せ、多くの知人から激励の言葉をもらった。

 プロ入りして1年半。幕内に定着して上位との対戦も経験したが「(プロ生活は)まだ始まったばかり。(プロ入りとアマ残留の)どっちが正解だったかは分からないし、プロに入った以上は(県庁の)みんなの思いを背負ってやっていかないといけないと思っています」ときっぱり。この日は、ぶつかり稽古で大関稀勢の里の胸を借り、15分近く転がされて、ヘロヘロになった。「上に対応できるパワーをつけたい」と、思い出の地でさらなるレベルアップを誓った。