大相撲の東前頭3枚目の遠藤(26=追手風)が8日、春日山親方(元前頭浜錦)の師匠辞任、部屋付き親方への“降格”に伴う春日山部屋の消滅によって、追手風部屋に預かり移籍してきた旧春日山勢と、初めて合同で稽古した。

 追手風部屋は福岡市西区に宿舎を構えるが、番付発表直前の移籍とあってスペースの問題もあり、旧春日山勢は昨年まで宿舎があった佐賀市内の旧春日山部屋で稽古。追手風部屋の部屋付きの中川親方(元前頭旭里)が師匠代行を務める。

 そこで、遠藤は車で約1時間半かけて、若い衆と“出稽古”。三段目の浜春日に胸を出した。「違和感はありますけど、春日山部屋だった力士はもっと複雑だと思う。そういった感情が本場所に影響せずに、逆にいい作用が働けばいい」と思いやった。

 秋場所で23人いた旧春日山部屋の力士は12人が引退届を提出し、さらに2人が引退を検討しているため、九州場所は9人で臨む予定。旧春日山部屋の弟子を一時的に預かる追手風親方(元前頭大翔山)は「話を聞くと(前の部屋は)日常生活において正常ではなかったようだ。早く新しい師匠が決まって、落ち着いてできるようにしないと」と話した。