人気力士の前頭3枚目遠藤(26=追手風)は、小結玉鷲(32=片男波)に突き倒しで敗れ、期待された勝ち越しを逃した。勝てば殊勲賞に選出される一番だったが、立ち合いが合わず玉鷲の勢いに押し込まれて7勝8敗。新三役の可能性もなくなった。玉鷲は10勝5敗で技能賞を獲得した。

 今場所旋風を巻き起こした前頭15枚目の石浦(26=宮城野)は、前頭6枚目栃ノ心(29=春日野)に肩透かしで破れ10勝5敗としたが、前頭3枚目正代(25=時津風)とともに敢闘賞を獲得した。また、11勝4敗で終えた正代は新三役昇進が濃厚になった。

 大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は前頭5枚目宝富士(29=伊勢ケ浜)を寄り切り12勝3敗。14日目で決めていた年間最多勝の勝ち星を69に伸ばした。

 7場所ぶり3度目の賜杯獲得となった横綱鶴竜(31=井筒)は、横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)を寄り切り、14勝1敗として優勝に花を添えた。日馬富士は11勝4敗となった。横綱白鵬(31=宮城野)は、大関豪栄道(30=境川)を上手出し投げで破り11勝4敗。豪栄道は9勝6敗で綱とり場所を終えた。

 関脇高安(26=田子ノ浦)は、大関照ノ富士(24=伊勢ケ浜)を寄り切り7勝8敗。大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)は、前頭5枚目松鳳山(32=二所ノ関)を渡し込みで下し、5勝10敗とした。