稀勢の里の初優勝を、同じ二所ノ関一門の荒磯親方(元前頭玉飛鳥)も喜んだ。「うれしいの一言。同じ一門だし、大関になる前から一緒に稽古してきた。初めのころは、刺激になっていました」と振り返った。

 実は1度だけ、幕内で対戦がある。2002年名古屋場所7日目、ともに平幕下位で、玉飛鳥が勝った。

 「でも…、(稀勢の里の)勇み足なんですよ。左四つで組んで、土俵際で残って倒された。軍配は自分だったんですが、物言いがついて。懸賞も2つもらったんです」と苦笑い。稀勢の里に通算成績で勝ち越している力士は、ごくわずか。「本当にうれしいですね」と話していた。