東前頭4枚目の嘉風(尾車)が、35歳の誕生日を白星で飾った。

 西前頭6枚目の碧山(30=春日野)ののど輪を外し、低い体勢から潜り込んで寄り切り、4勝4敗とした。「相手を起こして、はたかせる。小さい力士が、大きい力士に勝つ1つの術。そういう攻め方ができた」と納得。誕生日の勝利は、13年春場所10日目の大岩戸戦以来4年ぶりで、誕生日連敗も「3」で止めた。

 35歳初日に「長く力士でいたいのは、若い頃からの目標でした。30代になって20代より声援が大きくなって、いい相撲で応えたいと思っている。ただやってるだけじゃ、つまらない。お金を払って見てもらっているお客さんに、楽しんでもらえる相撲を取りたい」と決意を語った。