西前頭10枚目の栃煌山(30=春日野)が、東前頭6枚目の千代の国(26=九重)を破り、10勝1敗となった。

 最初の一番は土俵際で投げの打ち合いになり、物言いの末に同体と判断された。取り直しでは、左に変化した相手の動きを落ち着いて見極めて寄り切った。15年名古屋場所以来の2桁勝利に「もちろんうれしい気持ちはある」。全勝の稀勢の里を1差で追う優勝争いには「まあ明日。明日しっかりいい相撲で勝って、調子を上げるようにしたい」と、12日目の妙義龍戦へと目を向けた。