横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)が痛恨の2敗目を喫した。前日に大関とりの目安である今場所の10勝をクリアした関脇高安にはたき込まれた。

 途中で投げから相手のバランスを崩すなど、優位に勝負を進めていただけに「(立ち合いは)四つでも突っ張りでも、どうなってもいいと思っていた。(最後は)相手がよく見えていたね」と悔しさを押し殺した。一方で高安については「ずっと胸を出して稽古をつけてきたんでね。大関を目指して頑張っていた。ある意味では恩返しされた気分です」と成長を認めた。

 全勝の白鵬と差が広がり、9度目の優勝は苦しくなったが「あと2日、しっかりとりたい」と気持ちを切り替えていた。