関脇高安(27=田子ノ浦)が大関昇進を確実にした。1敗の横綱日馬富士をはたき込みで破り、11勝目を挙げた。昇進目安となる直近3場所33勝を1つ上回り、昇進を預かる審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)も会議の開催を明言。場所後に「大関高安」が誕生する。

 ◆大関昇進への流れ 審判部の総意として審判部長が千秋楽に、理事長に対し場所後の臨時理事会の開催を要請する。過去、理事会で昇進が見送られた例はない。千秋楽翌日に当該力士は一夜明け会見、2日後には「使者待ち会見」を行うのが通例。今回でいえば31日の名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)番付編成会議と臨時理事会を経て、正式決定する。直ちに同じ二所ノ関一門の理事と審判委員が使者として田子ノ浦部屋へ出向き、伝達式が行われる。