日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)の番付編成会議を開き、岩崎改め翔猿(とびざる、25=追手風)が新十両に昇進した。

 翔猿はこの日、師匠の追手風親方(元前頭大翔山)と、埼玉県草加市の所属部屋で新十両会見を行った。注目のしこ名については「自分の動きが猿っぽいし、さる年なので『猿はどうですか』と親方に相談しました」と命名理由を明かした。親方は「それならうちの部屋は『翔』をつけているからつけてみたらどうか」と提案して「翔猿」になったという。

 兄で十両の英乃海(27=木瀬)に「(新十両)決まったよ」と連絡をしたら「おめでとう」と祝福を受けた。同じ十両の舞台に上がり「やってみたい」と対戦を熱望した。追手風親方は「十両に上がってうれしいかもしれないけど『十両に上がった』とその気になったら終わり。スタートに立ったと思ってもっともっと稽古してもらえれば」とエールを送った。翔猿は「やっとスタートに立ったので、幕内に上がれるように頑張りたいです」と決意した。