大相撲名古屋場所(9日初日、愛知県体育館)に新大関として臨む高安(27=田子ノ浦)が7日、あらためて“全勝”の初優勝を目標に掲げた。愛知・長久手市内にある同部屋宿舎での朝稽古後「やはり全部勝って優勝することです。天皇賜杯をいただきたい気持ちが強いです」と夏場所と同様の意欲を口にした。

 この日の取組編成会議で初日は西前頭2枚目北勝富士、2日目は東前頭3枚目勢との対戦が決定。初顔合わせの北勝富士を「きっぷのいい、やりがいのあるお相撲さん」と評する一方「初日は大事な一番。序盤でしっかり足場を作って…」。ロケットスタートから千秋楽まで突っ走りたい。

 「大関らしく一生懸命…」「大関に上がって、気を引き締める意味で…」「大関として力強い相撲を見せたい」。大関という言葉も何度も使い、高ぶる心境を表現していた。【加藤裕一】