日本相撲協会の役員以外で構成する年寄会が21日、貴乃花親方(元横綱)に対し、28日開催の会合への出席を求める嘆願書を提出することを決めた。

 元横綱日馬富士関による傷害事件以降、協会側に反発を続ける理由などの確認が目的という。役員待遇委員の同親方に本来なら出席義務はない。

 21日に八角理事長(元横綱北勝海)らと協議した年寄会会長の錦戸親方(元関脇水戸泉)によると、協会執行部は要望を了承。錦戸親方は「発言が協会(発表)と違っており、何が不満なのか話を聞きたい」と話した。貴乃花親方は「まだ何も聞いていない。それが届いてから(出欠を)お答えします」と述べた。

 貴乃花親方は今年に入り、協会の理事会や年寄総会、研修会など公式行事をことごとく欠席。傷害事件を巡る協会の調査方法などを不服とし、内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出した。

 春場所では自身の欠勤や、弟子の十両貴公俊による暴行の問題も起きた。