大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて、白鵬(宮城野)と鶴竜(ともに33=井筒)の両横綱が2日、大阪市の住吉大社で奉納土俵入りを行った。

一昨年11月に日馬富士、今年1月に稀勢の里が引退し、一時の4横綱から年々減っているだけに、白鵬が引き揚げる際には集まった約2300人の観衆から「やめないで~」という声援も飛んだ。

土俵入り後、白鵬は「だんだん(横綱の)数が減ってきたけど、与えられた責任は今までと変わらない。その責任を果たしていきたい」。1月の初場所では14日目から休場しただけに、巻き返しへ意気込んだ。鶴竜も2人での土俵入りには「さみしさはある」としながらも「やることをしっかりとやっていきたい」と、気を引き締めていた。

春場所に向けた調整については、白鵬が「順調」、鶴竜が「いい感じ」と自己分析し、ともに今年初の本場所皆勤への意欲をのぞかせた。白鵬は「できれば珍しい技を、15日間のうちに1つ見せたい。盛り上げたい」と、笑顔で付け加えた。