日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は15日、新型コロナウイルス感染拡大防止策として通常、番付発表翌日に実施される力士会を、現状で取りやめることを明かした。報道陣の電話取材に応じて話したもの。開催可否の決まっていない大相撲夏場所(5月24日初日、東京・両国国技館)の力士会は、今月27日の番付発表翌日の28日の実施が発表されていた。

10日に新型コロナウイルスの陽性反応が出た幕下以下の力士の現状についは「安定した状態」とした。また、墨田区にあり院内感染が疑われる墨東病院への通院履歴などの報告もないという。また、各部屋のマスクや消毒液の供給量については、3日の師匠会で各部屋の人数に応じて、あらためて配布したとして、現状で「不足している状況はない」と説明した。

夏場所開催の可否などを話し合う機会については「5月6日までは今の状態を続けるというスタンス」「5月6日が終わるまでは、状況を見ながら考えることはあっても今はない」とし、発令された緊急事態宣言の、現状で一応の終結期間となる5月6日までは、現状維持の姿勢を示した。