新入幕の東前頭15枚目の若元春(28=荒汐)が、西前頭14枚目の一山本(28=放駒)を寄り寄り切りで下して白星発進した。

立ち合いで低くぶつかってきた一山本に当たり負けせず、足を踏み込んで前に出た。「押し込みながら左を差して(右)上手を取るのが1番いい形」と話すように、体を寄せながら左を差し、右上手を取って寄り切った。

見事に白星発進を飾り「緊張は特になかった。何回もやっている相手なので」と堂々と口にした。弟の若隆景と史上12組目の兄弟幕内で臨む今場所。弟と同じく「1日一番の気持ちで」と引き締めた。報道陣に「弟と同じことを口にしている」と突っ込まれると「あれ(若隆景)は集中力を高める『1日一番』。僕のはプレッシャーに負けないための『1日一番』です」と兄弟だからこそ分かる違いを説明した。