19日に投票が始まった第7回AKB48選抜総選挙(来月6日開票)の速報結果が20日、発表されて、王道アイドルのAKB48柏木由紀(23)が2位になり、HKT48指原莉乃(22)に4725票差に食らい付いた。2連覇を狙う親友の渡辺麻友(21)を上回り、初の1位、単独センターポジション獲得に向けて好位置につけた。

 柏木は3万3426票で、昨年速報から2倍近く得票を伸ばした。7回目の総選挙にして驚異的な数字。この日、横山由依(22)と都内の焼き肉店で速報を見守った柏木は発表直後にツイッターで「わわわ! 夢がすぐそこまで」と興奮気味に更新。「今日投票してくれた人への感謝と、もっと上を目指しますという意思表明をしたくて…」と、秋葉原のAKB48劇場に急きょ駆けつけ「勢いをつけたい」と気勢を上げた。

 仕掛けの早さが功を奏した。1月2日、ブログで1位宣言した。「今年は『本気の1年』にしたい!! どこにも注目されなくたってトップ目指します」。普段は感情を表に出さないタイプだが「今年は『選挙のこと書かなきゃ』と思った。自分を追い込んでみようと思いました」と理由を明かした。

 柏木の本気にファンも素早く反応した。地元鹿児島の商店街などに出向いては、自作のポスターを張って回り、投票を呼びかけるなど、草の根活動を行っているという。これを伝え聞いた柏木は「うれしい。私もこんなに本腰入れるのは最後。ファンの皆さんのためにも頑張ります」と気合を入れていた。

 第3回(11年)に前年8位から3位に躍進。「神7(セブン)崩し」を果たし、その後は上位をキープ。仲の良い指原や、同期で親友の渡辺が女王に輝き、欲が出てきた。今年2月のシングル「Green Flash」で小嶋陽菜とダブルセンターを務め、単独センターへの思いをさらに強めた。新グループNGT48の兼任も決まり、責任感も加わった。

 指原をとらえるには十分な射程圏内。指原は1位の公約に「水着でのライブ出演」を挙げている。柏木は「やられたなと思いましたけど、匹敵する何かをやりたい」と不敵な笑みを浮かべた。