草なぎ剛(34)新垣結衣(20)が初共演し、アニメ「クレヨンしんちゃん」のストーリーを原案にした映画「BALLAD(バラッド)-名もなき恋のうた-」が製作されることが6日、分かった。「ALWAYS

 三丁目の夕日」の山崎貴監督がメガホンを取り、来年9月に公開予定。すでにクランクインしており、来年1月中旬に撮了する。

 原案は、映画シリーズの中でも、大人が泣ける感動作と評判の「クレヨンしんちゃん

 嵐を呼ぶ

 アッパレ!

 戦国大合戦」。しんのすけが戦国時代の武将井尻又兵衛と城主の娘・廉姫と出会う物語で、2人の悲恋が描かれる。今回の映画では、幼稚園児のしんのすけ→小学生の真一など、設定を一部変えているが、ほぼ原案に沿っている。

 タイトルに「クレヨンしんちゃん」の文字がない理由について、山崎監督は「ラブストーリーを強調したかった。真一はおしりも出しませんし、しゃべり方も全然違います」と話す。真一は、映画「いま、会いにゆきます」などで知られる武井証(11)が演じる。

 又兵衛を演じる草なぎは殺陣や乗馬の練習をクランクイン2カ月前から始め、吹き替えなしで撮影できるほどに上達している。「2回ほど落馬もしましたけど、撮影で乗ることになった『アリゾナ』とは気が合って、友達になりました。原作は知る人ぞ知る名作で、時代物も好きなので、本当にうれしかったです」と話している。時代劇初挑戦の新垣は「着物を着ての立ち振る舞いの練習に苦戦しております!

 活発で凜(りん)とした強い廉姫を演じるにあたって、中途半端にならないように頑張りたい」と語った。真一の両親は筒井道隆、夏川結衣が演じる。ほかに香川京子、中村敦夫、大沢たかおらが出演する。

 配給の東宝によると、製作費約20億円をかけ、都内、長野、群馬、千葉、石川、兵庫、山梨、熊本などでロケを行う。