英王室のチャールズ国王(75)ががんと診断されて以降、公務を代行している妻カミラ王妃(76)が、8日に訪英するヘンリー王子(39)と国王の2人きりの面会を認めない裁定を下したと、英メディアが報じた。

8日に英ロンドンで開催される負傷兵士らのための国際スポーツ大会インビクタス・ゲーム10周年を記念する式典に出席するため、3カ月ぶりに帰国する王子が、滞在中に国王や家族と面会するかどうかは分かっていない。

英王室の伝記作家アンジェラ・レビン氏が、GBニュースに「カミラ王妃は、ヘンリー王子が父親と2人きりになることを許さないでしょう。信用できない。国王は弱って、自身の健康状態について王子に何か言うかもしれない」とコメント。国王がデリケートな健康問題を息子に漏らしてしまう可能性を危惧しているという。

家族の誰もが王子に会いたいと思っていないが、国王にとっては何があっても愛する息子なので違うと述べ、父と息子が会う可能性があるとの見方を示している。

国王が2月にがんを公表した直後に訪英して面会した王子は、すぐに側近らから追い出され、面会時間は20分とも30分ともいわれているが、今回はどうなるか分からないとレビン氏。GBニュース王室特派員も、国王は息子を歓迎して面会するだろうと述べ、滞在中に父子の再会が実現する可能性に言及している。

国王は8日、バッキンガム宮殿で開催されるガーデンパーティーに出席を予定しているが、王子が出席する式典と同様に午後6時に終了する。同日ロンドンにいる2人が、物理的に面会することは可能なため、再会を果たし、関係修復のきっかけとなるのか注目される。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)