昨年急死した米人気歌手マイケル・ジャクソンさん(享年50)のプライベート映像を中心にした映画「マイケル・ジャクソン

 キング・オブ・ポップの素顔」が、命日の6月25日に公開されることが17日、分かった。映像を撮影、編集したのは元マネジャーのマーク・シャフェル氏。スキャンダルばかりが報じられたマイケルさんだったが、私生活はほとんど謎だったため、新たな一面を見ることができる。米国での公開時期が未定のため、日本での公開が世界最速となる可能性が高い。全国約100館で上映される見込みだ。

 「―キング・オブ・ポップの素顔」の撮影期間は90年代から00年代初頭にかけた約10年間に及ぶ。この期間は少年への性的虐待疑惑、裁判など、マイケルさんのニュースといえばスキャンダルが中心だった。

 しかし、この映画では公では決して見せなかった素顔をとらえている。友人たちに囲まれリラックスした表情を見せ、誕生日パーティーで顔に生クリームを塗られてはしゃぐ姿などが収められている。スキャンダラスなイメージばかりが先行していただけに、マイケルさんの人間味あふれる、貴重な映像となっている。

 また、自宅兼遊戯施設ネバーランドの未公開部分、03年に約30年ぶりに戻った故郷インディアナ州ゲイリーへの旅も収録されているという。

 通常、プライベート映像が表に出ることはほとんどないが、映像は生前のマイケルさんが確認していたものだという。撮影した元マネジャーのシャフェル氏が約10年の間に撮影した映像が膨大になったため、映画としてまとめられることになった。マイケルさんが確認し、許可した映像はほかにはないため、映画としてまとめられるのはこれが最後になる可能性もあるという。原題は「Michael

 Jackson

 Commonrated」で、マイケル・ジャクソンさんにささげる、追悼するという意味になっている。シャフェル氏は一時マイケルさんと金銭問題でもめ、マネジャーを辞めた経緯があるものの、その後は和解している。

 現在、米国で編集作業中で、本国での公開時期は決まっていないが、日本では命日の6月25日公開が決定している。昨年、ライブのリハーサルを中心にした「マイケル・ジャクソン

 THIS

 IS

 IT」が興収51億7000万円を記録、DVDは100万枚以上を売り上げたことから、日本が重要な市場ととらえらていることも要因の1つだ。死後1年たってなお、マイケルさんの存在は大きく、ファン層を広げている。