ジャニー喜多川氏が作・構成・演出を手掛けるミュージカル「ドリームボーイズ」(9月3日開幕、東京・帝国劇場)の制作発表が17日、都内で行われた。今年はダブルキャストで開催する。3年連続で座長を務めるKis-My-Ft2玉森裕太(25)らに加え、中山優馬(21)Sexy Zone菊池風磨(20)マリウス葉(15)が初出演する。

 演劇の殿堂、帝国劇場でのジャニーズ公演で、主要キャストのダブルキャストは初めての試みとなる。3年連続主演の玉森とキスマイの千賀健永(24)宮田俊哉(26)の組み合わせに加え、今年は主演の中山と菊池、マリウスの3人によるバージョンも上演する。玉森は「新しいですよね」と大歓迎。初出演で初主演となる中山は「先輩方の公演を毎年客席から見させていただいていたので、すごく光栄。精いっぱい頑張らせていただきます」と話す。

 玉森と中山、千賀と菊池、宮田とマリウスが同じ役を演じる。玉森は中山に対して、「すごいエリート。互いの良さを出しつつライバル関係を保っていければ」。中山は「何でもできる方。ライバル心はもちろんありますが、頑張ります」と刺激し合っていた。

 同ミュージカルの生みの親、ジャニー氏は初出演の中山、菊池、マリウスについて「何も(本作を)知らないのが魅力」という。ダブルキャスト導入については「1つのものを2度楽しめる。また新しい『ドリームボーイズ』が見られると思う。こっちの方が全然面白いと思います」と自信を見せた。

 台本は同じだが、ジャニー氏の「本人たちの演出でやらせたい」との意向で個性を生かした形になる。玉森は「ソロ曲など違うものにするかもしれません」。宮田は「笑いのシーンを入れたい」。マリウスは「英語とドイツ語を入れたい」とそれぞれアイデアを膨らましている。菊池は「大学のラグビー部の友人に聞いて、家で腹筋や腕立て伏せをしたり、ジムに通ったりしています」と明かすなど着々と準備を進めている。

 04年に滝沢秀明(33)主演で初演され、その後もジャニーズのトップアイドルが受け継ぎ、今年で通算500回を迎える人気作。中山は開幕直前まで初の主演舞台があり、玉森も8月末から始まるキスマイのドーム公演と並行して舞台に立つ。多忙は覚悟の上で、玉森は「6人で歴史をつくっていければ」。中山は「ダブルキャストで歴史の1ページに携われることに感謝しています。全力を出し切る」と完全燃焼を宣言した。【近藤由美子】