ピース・又吉直樹の高校3年時の担任だった石神賢一教諭(48)は16日、普段はおとなしいが、内面に激しい負けん気を備えていた又吉を思い出していた。この日は、大阪府摂津市内で、高校の仲間とともに又吉の祝勝会を開いた。

 石神教諭によると、又吉は休み時間には読書にふけり、授業でふざけることも、怠けることもなかったが、たまたま前の席の生徒A君が「ワル」だったため、A君に話し掛けられた又吉が応じ、石神教諭は2人を注意することが多かった。

 「後で聞いたら、1学期によう注意したからね、見返したろう思うたんかね? 2学期は全教科でクラス1番の成績やった」

 又吉の快挙達成に、石神教諭には、内に秘めた強い心に感服した記憶がよみがえったようだった。