山田洋次監督(84)が11日、香川県高松市で開幕した「さぬき映画祭」を訪れ、オープニング作品になった監督作「家族はつらいよ」(来月12日公開)の上映会に出席した。

 同県の文化功労者、福崎至佐子氏による「男はつらいよ」テーマ曲のバイオリン演奏に迎えられる粋な演出に、山田監督も思わず拍手。見どころを聞かれると「そうですね。家族会議です」と答えた。

 映画祭のディレクターを務める本広克行監督から「わが家もこの映画の家族と今、同じような状況です」と告白されると、同監督は「でも、家族で言い合えるって、とても幸せなことなんじゃないかな」と、温かいコメントでフォローしていた。

 さぬき映画祭は今年で10回目を迎えるイベントで、100人を超えるゲストが来場を予定している。