妻夫木聡(35)水原希子(25)が、新作ラブコメディー映画「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」(大根仁監督、来年公開)で初共演することが19日、分かった。既に撮影はスタートしており、来月クランクアップする。

 原作は「週刊SPA!」に連載された漫画家渋谷直角氏の同名コミック。主演の妻夫木はシンガー・ソングライター奥田民生の力まない生き方に憧れる雑誌編集者コーロキを演じる。実は妻夫木自身が奥田に心酔しており、サッポロ「黒ラベル」CMの共演以降、交流が深い。原作も熟読しており、熱望していた主演がかなった。「『奥田民生になりたいボーイズ』代表として、ユーモアとうまくやり抜く賢さで、いい感じに仕上げられたら」と話す。劇中でも奥田の曲が使われる。大根監督は「飲み屋で会った奥田さんに『曲は使っていいですよ。僕は何もしないけど』と言われた」と明かす。

 水原はアパレルメーカーの宣伝担当の女性あかりを演じる。コーロキとの交際で徐々に魔性ぶりを現し、周囲の男たちの人生を狂わせていく。水原は「危ないにおいを感じさせますが、とてもチャーミングで目が離せないような子。演じるのが楽しみ」と話す。大根監督は劇中の編集企画で水原と疑似デートを体験。「写メを300枚も撮っちゃった」と魔性ぶりに舌を巻いた。

 松尾スズキ、新井浩文、安藤サクラ、リリー・フランキーら個性派が共演する。