巫女(みこ)から演歌歌手に転身し、今年4月にデビューした羽山みずき(24)が9日、東京・明治神宮神楽殿でデビュー曲「紅花慕情」のヒット祈願を行った。

 羽山は高校卒業から昨年12月までの6年間、地元山形県の出羽三山神社で巫女として勤めていた。昨年3月の「2015年日本クラウン新人オーディション」でグランプリを獲得し、「開運演歌女子」として歌手の道を歩み始めた。

 この日は羽山が出羽三山神社で勤務していた当時の宮司が、過去に明治神宮でも宮司を務めていた関係などもあり、同地でのヒット祈願開催に至ったという。所属するサンミュージックプロダクションの相澤正久社長らも同席し、しめやかに祈願を行った。羽山は「歌を通じて多くのみなさまと出会えることをうれしく思います」と笑顔をみせた。

 デビューを機に上京し、昨日初めて明治神宮を訪れた。「御朱印もいただいて帰りました。出羽とは違って、つくりが新しいイメージ。都心なのに自然もあって、違う趣があるなと思った」。地元の友人らからは体調を気遣うメールなども送られてくるといい、「神主さんもよく連絡をくれる。頑張らないと」と気を引き締めた。

 今年は年末の「日本レコード大賞」の新人賞獲得を目指す。「いつも支えてくださるみなさんにつながるように努力していきたい」。おっとりとした天然キャラだが、絵馬には「目指せ!!レコード大賞新人賞!!」と力強く書き込んだ。